2019年10月22日(火)は今年のみ「天皇礼正殿の日」という祝日でした。
天皇が代わり、そのお祝いとして執り行われたのが「即位礼正殿の儀」です。
各国から王族や貴族が参列したのは平成元年以来で実に30年ぶりでした!
そんな「即位礼正殿の儀」ですが、「三種の神器」に注目が集まり、特に、「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」は、雨が降ったり虹が架かったりしたことで、多くの人が関心をもったようです!
今回は、この天叢雲剣について調べました!
世間では、「草薙の剣(くさなぎのつるぎ)との違い」や、「実物とレプリカの在り処」などに関する様々な情報が飛び交っています!
あまり長くても分かりずらいので、できるだけ端的に分かりやすくまとめました!ぜひご覧ください!
天叢雲剣とは
「三種の神器」について
「天叢雲剣」を説明する前に、「三種の神器」について簡単におさらいしておきます。
「三種の神器」とは、天皇が代々継承している3つの神器のことを言います。
三種の神器
・草薙の剣(くさなぎのつるぎ)
・八咫鏡(やたのかがみ)
・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
『ONE PIECE』の「黄猿」の技名であったり、『NARUTO』の「大蛇丸」の剣の名前であったりと、アニメ等を通じてこの名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
それだけ日本にとって大切な物であり、力をもった物であるといえます。
この「三種の神器」を持つことが、正式に天皇という称号を継承したことの証明になります!
天叢雲剣について
「天叢雲剣」の正体は、、、、
「三種の神器」の一つである、「草薙の剣」の別名です!
そう、別名なんです!つまり、一般的には「天叢雲剣」と「草薙の剣」は同一の物と考えてよいでしょう!
「草薙の剣」には、多くの別名が存在しますが、その中で最も有名なのが、「天叢雲剣」です。
「草薙の剣」は、もとはヤマタノオロチと言う山の荒神の身体にあったもので、天照大御神の弟のスサノオノミコトがオロチを退治した時に尾っぽから出てきたと云われる剣です。
ヤマタノオロチを退治した後に、スサノオノミコトがこの剣を「天叢雲剣」と命名しました。
ヤマタノオロチがいたところには、常に空に雲がかかっていたことから、この名前が付けられたのです。
草薙の剣との違い
上述した通り、「草薙の剣」の別名が「天叢雲剣」ですので、2つに大きな違いはありません!
「草薙の剣」には多くの別名が存在し、その別名ごとにつけられた由来があります。
違いというなら、「草薙の剣」との違いではなく、別名同士で比べると新たな発見があるかもしれもしれません!
※ここから先は、ややこしいので全て「天叢雲剣」と表記させていただきます!
実物の在り処
「天叢雲剣」には、実物とレプリカが存在します。
実物は1つしかありません!
その在り処は、愛知県名古屋市の熱田神宮です!
「天叢雲剣」は、今までに何度も紛失や盗難を繰り返したようですが、熱田神宮にある「天叢雲剣」は当時の形のまま残っていると言われています。
レプリカは壇ノ浦で紛失していた?
まず、「天叢雲剣」のレプリカ(形代)についてです。
レプリカと聞くと、偽物という印象を受けるかと思いますが、実物と同等の効果があると言われ、実物と同様に扱われています。
実物は熱田神宮にあるので、「即位礼正殿の儀」で天皇陛下の傍らにあったのはレプリカですしね!
そんなレプリカですが、過去に紛失した歴史が残っています。
壇ノ浦の戦いで追い詰められた平家ですが、二位乃尼が天皇とともに「三種の神器」を抱いたまま海へ飛び込んだそうです。
「八咫鏡」と「八尺瓊勾玉」は源氏に見つけられましたが、「天叢雲剣」はそのまま紛失してしまったのです。
この紛失もあり、現在存在する「天叢雲剣」は、熱田神宮にある実物と、宮中にあるレプリカの二つだけになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
今回は「天叢雲剣」について、実物とレプリカの違いや、それぞれの在り処について調べました!
「草薙の剣」の他の別名の由来や、「八咫鏡」「八尺瓊勾玉」に関する歴史など、まだまだ知らないことがたくさんあります!
これらを調べるだけでも、日本の歴史について色々と知ることができそうですね!
みなさんもぜひ調べてみてください!